コート・ド・ジュネーブ
リベンジ


前回のコート・ド・ジュネーブ作製では、金属製品加工のセンスの無さを露呈した管理人ではありますが、 今回はそのリベンジということで、失敗を成功につなげるべく自己満足に終始した記事のスタート!(日本語でおk)
前回に引き続き、おなじみの今回の完成予想図。 別ページでも紹介の、精工舎の懐中時計の機械の一部。なだらかで穏やかな波模様に 憧れるんですよ、未だに……。
今回、コート・ド・ジュネーブ加工の実験台になっていただくことになったガラムーブのブリッジ。
ウォルサム製。表面に傷も無く、ダマスキン模様も素敵です。


今回も加工の主役はダイヤモンドやすり(105円)。前回の酷使で目詰まりなどが起きているため、削り心地はだいぶ悪くなっています。
正直、上は必要無い絵ですが、何となくシュールなので載せてみました。


それにしても冷静に考えれば、このウォルサムの懐中時計は筆者の4倍くらい長い年月にわたってこの世界に存在しているんですよね。 アメリカ懐中時計全盛期の遺産とも言える、代々大切に受け継がれてきた貴重な時計の一部を、こんな素人実験に使用してもいいのか? しかも分解清掃の練習台ならともかく、ガリガリ削るという不可逆的な作用を及ぼすなど、 偉大なる先人たちの業に対しての敬意を失っていないだろうか、と激しく自問自答をしてしまいます。




と100%自己満足のための葛藤を終えて加工開始。前回はガムテープでマスキングしていましたが、 今回はそれすら面倒だとばかりにそのまま手に持って削ります。
金属粉が爪の間に入るので、せめて部品をつまむ指くらいは、指サックで保護する事をお勧めします。
下には新聞紙と、金属粉付着用のガムテープを敷いてあります。新聞はどこの会社が発行しているものでも性能は変わりません。ガムテープは メーカー品のほうが粘着力が高い気がするのでお勧めします。


とりあえず加工完了。こんなんなりましたわ。


別の角度から撮影。ピンボケマジックにより、なだらかなウェーブが出来ているような気がします。 前回の失敗のように削りすぎて部品耐久性を損なわないよう、部品にはかなりの厚みを残しています。
次のページからはサンエーパールやルーターを使った仕上げを施します。







Copyright 2010 Gara's Moon. All Rights Reserved.  
inserted by FC2 system