ULYSSE NARDIN Hand windユリスナルダン 手巻 3針スモールセコンドいろいろな時計サイトを見ていると、「上がり」「上がりの時計」という言葉を目にすることがあると思います。その時計を持つことによって、
満足して次の時計が欲しくならない状態となる、あるいはその時計そのものを指す言葉だそうです。詳しくは他のサイトに譲って、ここではGara's Moon管理人の
「上がり時計」をご紹介します。
時計を集めていくうち、自分が本当に満足できる、最高の時計とはなんだろう?と考えるときがあります。管理人は漠然と、懐中時計の
様なフェイスで、それでいてお洒落なフェイスをもった時計が欲しいと思っていました。そんな時、
Hentschelをネットで見つけました。
当時は日本に代理店もなく、一部の愛好家の方々が個人輸入(というかオーダーメイド)して、サイトで紹介している様なレベルで、
欲しいのはやまやまでしたが踏ん切りがつかないうちに、代理店が入り、価格も手が届かないところに行ってしまいました・・・。
しかし、これで自分がどんな時計を欲しているのか、考えをまとめることができました。管理人の望む時計は下記のようなものでした。
文字盤は梨地の白あるいはつや消しの銀色、金or銀色のリーフ針で3針スモセコノンデイト、スモセコサークルは懐中のように大型、
アップライトの飛びアラビア数字インデックス・奇数はドットインデックス。ケースは銀色。ムーブメントは自動・手巻きどちらでも構わないが、
なるべくグレードの高いもの。
この要求に応える時計として、比較的よく目にするものは以下の通り。
1、パテックフィリップ カラトラバ Ref.96 ブレゲ数字飛びインデックス 2、オメガ30T2(30ミリキャリバー) オメガしかないか・・・ と思っていた管理人の前に現れたのが、このジャンク時計でした。 (もともとは金張りでした。これは第一期改修後の写真です。)
ユリスナルダンキタ━(゚∀゚)━!
あまりにも管理人の希望にマッチしすぎていて気持ちが悪いほどでしたが、ジャンクですから外装は汚く(金張りがはげて錆が浮いていた)、
ムーブメントも不動です。即刻修理に出さなくてはなりません。入手後、さっそく外装修理やリダンに関してネット上では有名な某店に赴き、
治るかどうか聞いてみました。
・・・断られました。詳しくは書きませんが、治りはしないし、直す価値もない時計だという趣旨のことを言われました。
こんな面倒くさい仕事を受けている暇はない、という気持ちがミエミエの断り方でした。
まあ仕方がない、向こうも商売だ。 アンティーク専門店なら受けてくれるだろうか。前の店とのやり取りから考えて、こんなの持ち込んだら迷惑かなーと思いつつ、
前にビーナス140のオーバーホールでいろいろお世話になった東中野の店に行ってみると・・・
「オーバーホールとケース再メッキで、納期2カ月ちょっとかかりますけどいいですか?」とのことで、なんの問題もなく受けてもらえました。その後、
同じお店でリダンもお願いし(店長さんはあまり乗り気ではなかったが)、完成したのが次のページの時計です・・・。
  Copyright 2010 Gara's Moon. All Rights Reserved.
 
|