Longines Hand wind

Longines ロンジン  ハーフハンター





ハンター型懐中時計の表ぶた中央をくりぬき、ガラスを入れることで、ふたを閉めたままでも時間が見られるようになっています。 一説には、かの有名なナポレオンが発明したと伝えられています。
ぱっと見て気付くことは、時針と分針、どちらがどちらだかわからんということですね。普通この手のハーフハンターは、 時針がガラス枠に収まるくらい短いか、針の根元にもう一つスペード型を入れておくのですけど・・・。
1900年代初頭の製作と思われますが、全く瑕疵のないポーセリン文字盤。ブルースチール針も状態は良好で、美しく光を反射します。 普通のオープンあるいはフルハンターの懐中時計であれば、なんの問題もないフェイスです。
裏蓋には控えめな装飾が入っています。同じ時期のアメリカ鉄道懐中とは、雰囲気が全く異なります。
裏ぶた内側です。銀製を示すホールマークが入っています。
裏ぶたの、そのまた下のダストカバーです。素晴らしい鏡面仕上げです。
ムーブメント全景です。あまり見ないタイプの変形ブリッジです。あまり見ないので変形ブリッジと言うのかもしれません。 15石くらいでスイスメイドです。文字がひっくり返って読みづらいのは管理人の嫌がらせでしょう。
ブルースチールねじもいい発色をしています。管理人の印象では、イギリス製のムーブの青焼きねじは焼きムラがあり、スイス製は ベタな青色が多い気がします。
さて、タイトルにロンジンとありますが、時計には何処にもロンジン製とは書かれていません。購入先の説明ではロンジン製との 事だったので、そう書きました。機械をばらせばどこかに書いてあるのかもしれません。

機械には「SWISS MADE」の他にliverpoolの文字も見えます。スイス製ムーブ、組み立て販売はイギリスという、当時では それほど珍しくない流通体系の懐中時計です。

蛇足ですが、このページで「ハーフハンター」「デミハンター」のどちらの語を使うか迷いましたが、Google先生の検索結果では「ハーフハンター」が 圧倒的にマジョリティでしたので、ハーフハンターで統一しました。



 
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