J.W.BENSON Hand wind
J.W.BENSON オープンフェイス 鍵巻
イギリス王室御用達として知られているJ.W.BENSON製の、1800年代末〜1900年代初頭のものと思われる鍵巻懐中時計です。
ローマ数字の全数字インデックスと、筆記体のブランド名の表記がいかにも古風な時計と言った印象を与えます。
銀色のスペード針もいかにも当時の懐中時計についてます、という形状のものです。
ポーセリンの文字盤には傷もなく、綺麗な状態です。時針、分針は銀色ですが、スモールセコンドだけは青焼き針が使われています。
それが控えめながらお洒落なアクセントになっています。
サイドから撮影。コインエッジと言っていいのかわかりませんが、ぎざぎざとした装飾がケースの円周上に施されています。
裏蓋です。全く装飾なし、まっさらです。ここまで何もないとむしろ気持ちがいいくらいですが、残念ながらキズや指紋がつくと
とても目立ちます。
裏ぶたの、そのまた下のダストカバーです。真ん中の穴は時刻合わせ、もう一つはゼンマイを巻くときに使います。
専用の(サイズのあった)鍵を使用します。
ムーブメント全景です。イギリスの懐中時計ムーブメントの特徴である3/4プレートでおおわれています。地板は
梨地で金色に仕上げられています。
文字盤のスモセコのように、ブルースチールのネジがこの一見のっぺりとした機械に彩りを添えています。
個人的には銀色の地板のほうが、金色の地板よりもブルースチールネジが美しく映えると思っています。
真ん中に「THE "LUDGATE" WATCH」とあります。この文句はいくつかのパターンがあります。時計のグレードを表しているという意見と、
それを否定する意見があり、実際のところ何を意味する文句なのかはよくわかりません。
いまどきシャトンビス止めのムーブメントを積んでいる現行時計は数十万円から数百万円しますが、このタイプの懐中時計ならば
数万円で手に入ります。単に眺めて楽しむだけならこれで十分です。
 
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