ELGIN Hand wind

ELGIN エルジンフルハンター

文字盤側の蓋です。装飾は、蔦状の植物とその花です。1900年前後のアメリカ製懐中時計には、よく植物や生き物(鳥など)をかたどった装飾がなされていますが、この時計もご多分に漏れず、一般的な装飾が施されています。

一切キズのない文字盤です。鉄道時計かどうかはわかりませんが、その特徴である読みやすいアラビア数字がしっかりと描かれています。赤色の秒数表示が、アクセントになっています。

機械側の蓋です。文字盤側の蓋の装飾と同じ植物の模様に、家と鳥が追加されています。それにしてもこの草、ちょっと不気味に感じます。

裏ぶた内側です。ほこりよけのため、二重蓋になっています。装飾のない鏡面仕上げです。

内蓋の裏側にあったホールマークです。金張り20年保証の意味です。しかし製作から約100年を経た今でも、外装の金張りは美しく残っています。

ムーブメント全景です。15石。テンプはチラネジ仕様、ルビーはシャトンビス止め、ブリッジにはダマスキン模様が全面に施されています。角穴車、丸穴車ともにサンバースト加工。見栄えがします。

緩急針自体は一般的なものですが、目盛りの部分が肉抜きしてあって、細かな部分のコダワリを感じます。