No name Chronograph

無銘 手巻 ワンプッシュクロノグラフ


これどこかで見た事ある!と誰もが既視感を感じそうなほどに、アンティーク的基本(?)を押さえた文字盤デザインです。 というか、懐中クロノグラフがそのまま腕時計になっただけの様な気がしないでもないですが。 全ての針が青焼きされています(ただしサビが……)。 ブレゲ数字が素敵です。
ポーセリン文字盤で、やけの少ないきれいな白色なのですが、思い切りヘアラインが入ってしまっています。 左側の秒針と、右側の分積算計の針の太さが違う事に何となくこだわりを感じます。クロノ針もすらりと細長くてカッコいいです。
めっきが剥がれてかなりぼろぼろの様相を呈しています。相当古そうな時計ですし、近年は全く実用されずにどこかに眠っていたのでしょう。
裏ぶたです。サイドほどにひどい状態ではありませんが、荒れていることには間違いないです。腕に付けるのはためらわれる状態です。 万一実用するなら再めっきが必要でしょう。
裏ぶた(内側)です。本体と裏ぶたはつながっており、懐中時計のように開く事が出来ます。犬マークに「TRUSTY」は銀めっきか銀張り(?)でしたっけ? 参考本を見なくては……。
ダストカバーです。防塵はいいのですが、防水どころか防汗の役割すら果たしそうにないような作りになっています。 まだあまり時計を腕に付けることについてのリスクについてあまり考えられてないころに作られたのでしょう。OHの最終日付は、西暦にしろ元号にしろ大変 古いです。
ムーブメント全景です。5柱のピラーホイール式。全面に間隔の広いコート・ド・ジュネーブが施されています。 チラネジはやや小さくて数が多い気がします。りゅうずを巻くといちおう動きます。
少し光の当て方を変えて撮ってみましたが、上の写真とほとんど変わりませんね。失礼しました。それにしても、どこ製のムーブなんでしょうか。 いつか調べようと思いつつ今日に至る……。




 
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